脚本家の皆様へ

今後、ドラマ・シリーズ制作の主体は、従来の構造から大きく変化していくと予想しています。

それは、縮小していく国内市場に見切りをつけて、世界市場をターゲットに高いクオリティの作品を作り、一攫千金を狙おうという、野心的な制作スタジオが勃興してくるからです。

そして自社で脚本家チームを抱えるだけの資金力がない中小の制作スタジオは、必然的に外部の脚本開発チームと組むことになり、もし大成功した場合はその栄光と莫大な収益を分かち合い、共に豊かさを享受し、また、逆にクリエイターをないがしろにして、利益を独占しようとする制作スタジオは悪評が瞬く間に広がり、駆逐され、秒で潰れていきます。

もちろん、チームではなく、作家性が爆発している突出した個人は今後も現れるでしょう。

しかしながら、自分自身はUSDの第一期の活動を通じて、年齢も経歴も性別も関係なく、様々な背景を持った個人が集まって、一つのものを作り上げる”共創”という形態に大きな可能性を感じました。

今回は第一期のメンバー募集時に21名の方のエントリーをいただき、紆余曲折がありつつ、最終的には3名のメンバーで活動を続けてきました。

その最終成果物については様々なご感想があるかと思いますが、今後、このような”野良の脚本開発チーム”が国内に乱立し、開発テーマによってはメンバーがシームレスに移動したり、時には情報を共有し、世界のマーケットで外貨を稼ぐために共闘する、そんな未来を夢見ています。

今回はハリウッド式脚本での共同執筆にチャレンジしたり、AIで生成したキャラクターでキーヴィジュアルを制作したりと、様々な試みを行ってきました。

イノベーションへの想いは収まることがなく、今後も様々な企画を仕掛けていきたいと思っております。

  • 無名の脚本家の力を結集して、世界を席巻するドラマの脚本を開発する
  • 従来のシナリオコンクールと相性が合わなかった層の書き手を発掘する
  • 脚本開発チームとして日本初のDAO化を目指す
  • 透明性の高いインセンティブ・プログラムの導入によりクリエイターエコノミーを加速させる

上記はUSDのローンチ時から掲げてきたコンセプトですが、その実現に向かってこれからもチャレンジを続けていきます。

今後とも、寛大な御心で、温かく見守っていただければ幸いです。

どうぞ宜しくお願いいたします。

和泉(@izumiscript)
USD – Underground Scriptwriter DAO –



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